お盆やお正月に家族が集まると、ふと「実家はこの先どうなるんだろう」と頭をよぎることはありませんか。

こんにちは、司法書士事務所TOKITOの時任です。つくば市を中心に相続のご相談を21年間、2,000件以上お受けしてきました。その中でよく耳にするのが、「うちは資産家じゃないから、相続でもめるなんて無縁ですよ」というお言葉です。ですが実は、その"普通の家"こそ注意が必要だ、というのが私の正直な実感です。

この記事では、最新の司法統計をもとに、なぜ一般的なご家庭ほど相続トラブルになりやすいのか、そして元気なうちにできることを、司法書士の視点でわかりやすく解説します。

もめている家の約8割は「遺産5,000万円以下」

📊 最高裁判所「令和6年 司法統計年報(家事編)」より

・家庭裁判所に持ち込まれた遺産分割事件のうち、遺産額5,000万円以下が約78%
・解決まで1年以上かかった事件が約3割(3件に1件)

「争いになるのはお金持ちの家だけ」というイメージとは、むしろ逆なのです。ごく一般的なご家庭でこそ、遺産の分け方をめぐって話がこじれてしまう。数字がそれをはっきり示しています。金額の大小ではなく、「どう分けるか」でつまずくのが相続だと、私は考えています。

こじれると長い――解決まで「1年以上」が3件に1件

いったんもめると、解決までに時間がかかります。同じ司法統計では、家庭裁判所での手続きが「1年以内」に終わるのは全体の約7割。裏を返せば、およそ3件に1件は、解決まで1年以上かかっています。

その間、預貯金の解約や不動産の名義変更といった手続きも進めにくくなり、残されたご家族の生活にも影響が出かねません。感情のもつれが絡むほど、短期間では終わらない――これが相続の難しいところです。

なぜ"普通の家"ほどもめるのか

理由はシンプルで、多くのご家庭の財産の中心が「不動産」だからです。特に、主な遺産が「自宅の土地・建物だけ」という場合、これは非常に分けにくい財産です。

  • 現金なら等分できるが、一軒の家を3等分することはできない
  • 誰かが住み続ければ、他のきょうだいには何も残らない
  • その結果、分け方をめぐって不公平感が生まれやすい
  • 持ち家の多いつくばエリアでも、決して他人事ではない

金額の問題ではなく、「分けにくい不動産をどう扱うか」が、円満に相続できるかどうかの大きな分かれ道になります。

では、元気なうちに何ができるのか

「もめてから」では、選べる手段が限られてしまいます。だからこそ、生前の"設計"が大切です。

正直に申し上げると、いったん本当の"争い"にまで発展した案件は、代理人として交渉にあたる弁護士の領域です。ただ、その一歩手前――「まだもめてはいないけれど、放っておくと危ういかもしれない」という段階の準備や、相続人どうしの意見の調整であれば、司法書士がお役に立てます。私たちでは、弁護士や税理士の力が必要な場面でも、連携してご案内する窓口の役割を担っています。

具体的に、司法書士事務所TOKITOがお手伝いできるのは次のようなことです。

1
遺言書の作成サポート
「誰に何を遺すか」をあらかじめ形にしておき、分け方の迷いをなくします。
2
家族信託・任意後見
判断能力が落ちた後の管理や承継の仕組みを、元気なうちに用意しておきます。
3
相続登記の手続き
2024年4月から義務化されました。期限は「相続を知った日から3年以内」です。
4
相続財産・相続人の調査
財産の全体像と相続人を確定し、後のトラブルの芽を防ぎます。
5
相続全般の相談窓口
「何から始めればいいかわからない」という段階から、ご相談に応じます。

「連絡がつかない相続人がいる」ときこそ、ご相談を

相続の現場で意外と多いのが、「相続人の中に、長年連絡を取っていない人がいる」というケースです。

⚠ こんなお悩み、よくいただきます

・疎遠になっていて、今さら自分から連絡するのは気が引ける

・住所も分からず、どこにいるのかも把握できていない

・何を考えているのか見当もつかず、話を切り出せない

遺産分割は、相続人全員がそろわないと前に進みません。かといって放置すれば、相続登記の義務化もあり、後々ご自身やお子さんの負担になってしまいます。司法書士は、戸籍をたどって相続人を確定し、所在を調べ、話し合いの土台を整えるところからお手伝いできます。「誰に、どう声をかければいいのか分からない」――そんな段階こそ、まずは司法書士にお任せください。

まとめ:いちばんの対策は「元気なうちの話し合い」

相続トラブルは、財産の多い少ないではなく、「分けにくい財産をどうするか」「家族で情報を共有できているか」で決まります。そして最大の予防策は、親御さんがお元気なうちに、家族で少しずつ話をしておくことです。

「実家はどうするつもりか」「どんな財産があるのか」――それを共有しておくだけでも、いざというときの手続きは驚くほどスムーズになります。家族が顔をそろえる帰省の機会に、ぜひ一度、将来の話をしてみてください。

相続・生前対策のご相談は
つくば市の司法書士事務所TOKITOへ

遺言・家族信託から相続登記まで、経験豊富な司法書士がサポートします。初回相談は無料です。

無料相談のご予約はこちら

お電話でのご相談 029-875-5991
受付時間:8:30〜18:00(月〜金)

【参考】最高裁判所「令和6年 司法統計年報(家事編)」

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